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大人気ドラマ待望の映画化!好意丸見え純度100%なこの恋の行方は・・・!?

Introduction

あの扉がふたたび開くーー国内外で話題となった大人気ドラマ「チェリまほ」待望の映画化!!

200万部突破の豊田悠原作の人気コミックをドラマ化した本作は、2020年10月期(テレビ東京系列/木ドラ25枠・全12話)で放送され、そのあまりにもピュアなストーリー展開と登場人物達の愛らしいキャラクター像がSNS上の話題をさらい、回を追うごとにファンが激増。放送直後は“チェリまほ”が日本・タイ・韓国・ベトナムなどでトレンド入りを果たし、今や200以上の国や地域で見られるまでに、その勢いはワールドワイドに! さらに、5週連続ORICONドラマ満足度調査ランキング1位達成、ギャラクシー賞「月間賞」「マイベストTV賞第15回グランプリ」受賞、ザテレビジョンドラマアカデミー賞にて最優秀作品賞を受賞するなどドラマ界の賞を総なめにした。最終話放送終了後は大反響と共に“チェリまほロス”の声が相次ぎ、動画配信サービス「TSUTAYAプレミアム/TSUTAYA TV」の見放題作品において歴代最高の視聴数となるなど社会現象となった本作が、スクリーンに帰ってくる!! 地味で冴えないサラリーマン・安達役を演じる赤楚衛二、その恋人・黒沢役の町田啓太をはじめとし、浅香航大、ゆうたろう他、お馴染みのレギュラーキャストが引き続き総出演! 映画版からの新キャラクターも登場し、さらにかけがえのない存在となるふたりのその後の物語を盛り上げる。映画になっても、純度100%な初々しさはそのままに、時にコミカルに、時に切なく、心の機敏を丁寧に描いていく。

Story

童貞のまま30歳を迎え、“触れた人の心が読める魔法”を手に入れたサラリーマン・安達(赤楚衛二)と社内の人気者で仕事も出来る同期・黒沢(町田啓太)は恋人同士。デートを重ねたり、社内恋愛も順調な幸せな日々の中、安達に転勤の話が舞い込む。やりたい仕事ができるチャンスに喜ぶ安達だが、転勤先は遥か1,200km離れた長崎だった――。転勤話をめぐり、互いを想い合うがゆえにすれ違ってしまう安達と黒沢。そして、遠距離恋愛をきっかけにふたりは未来について考え始めて……。はたしてこの恋、どうなる!?

Cast

Staff

Book

原作コミック Original Comic「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(掲載「ガンガンpixiv」スクウェア・エニックス刊)

2018年「ガンガンpixiv」で連載スタート。コミック全8巻発売済み。累計182.7万部突破。19年には「全国書店員が選んだおすすめBLコミック2019」1位に選ばれている。アジアを始め全世界で海外翻訳版も出版されている。

(c)Yuu Toyota/SQUARE ENIX

連続ドラマ「30歳まで道程だと魔法使いになれるらしい」とは

About drama

童貞のまま30歳を迎え、“触れた人の心が読める魔法”を手に入れた冴えないサラリーマン・安達は、社内の人気者で仕事もデキる同期・黒沢に触れ、自分への恋心を聞いてしまう。黒沢の好意に戸惑いながらも、そのまっすぐな思いに心動かされた安達は、黒沢と交際をスタートさせ、一時は気持ちがすれ違うも、クリスマスイブに改めてお互いの気持ちを確認し合うという感動のエンディングを迎えた。晴れて“魔法使い”も卒業……したかのように思われたが!?

受賞歴&反響

Comment

「チェリまほ」映画化、チェリまほの撮影時の段階で続編あったらやりたいよねと話していたのですが遂に叶いました。

それも全てチェリまほを愛して下さった皆様のおかげです。有難うございます。
この作品は丁寧な心情描写の中にある一歩踏み出す勇気、人を想う気持ちの大切さを学ばせてもらえた僕の宝物です。

町田啓太くん、風間監督、本間Pをはじめとした素敵なチームでもう一度作品を携わらせて頂けるのは心から嬉しく思います。

是非お楽しみ下さいませ。

赤楚衛二(安達清役)

1994年3月1日生まれ、愛知県出身。2015年に映画『ヒロイン失格』でデビュー。17年には、若手俳優の登竜門と言われる仮面ライダーシリーズ「仮面ライダービルド」(EX)に出演。その後、映画『思い、思われ、ふり、ふられ』(20)や、TVドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(20/TX)に出演し注目を集める。その他の出演作品に、TVドラマ「彼女はキレイだった」(21/CX)、「SUPER RICH」(21/CX)、「世にも奇妙な物語 ’21 秋の特別編」(21/CX)、WOWOWオリジナルドラマ「ヒル」(22)、映画出演作には『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(21)、『決戦は日曜日』(22)などがある。

魔法のような機会を頂けて光栄です。
またあの世界に入れるのは「チェリまほ」を通じて出逢えた皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。そして楽しみにしていてください。

「チェリまほ」は僕の人生にとって大切な心持ちをたくさん教えてくれた作品。
この映画を観てくださる方の心に、僕が作品と皆様からもらえた優しい温かさをお届けできたらと思っています。

スタッフの皆様、赤楚くんはじめ共演者の方々、最高のチームでどんな物語をつくっていけるのか新たな挑戦が楽しみでなりません。

町田啓太(黒沢優一役)

1990年7月4日生まれ、群馬県出身。劇団EXILEのメンバー。NHK連続テレビ小説「花子とアン」(14)で主人公の義弟役を務め注目を集める。主な出演作品に、NHK 大河ドラマ「西郷どん」(18)、「青天を衝け」(21)、 TV ドラマ「中学聖日記」(18/TBS)、「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(20/TX)、「今際の国のアリス」(20/Netflix)、「SUPER RICH」(21/CX)、「ダメな男じゃダメですか?」(22/TX)などがある。NHK総合にて4月より毎週金曜23:15〜「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」がレギュラー放送スタート。また映画『太陽とボレロ』が6月公開予定。

それからの二人のこと、仲間たちのこと、この一年たくさんの想像をしました 。 放送を終えてからも、言葉を届け続けてくださった皆さんの存在があったからです。

全員で作り上げた「チェリまほ」という世界が 揺るがず大切であり続け、その過程にあった葛藤も、今は愛おしく思えます。

映画化に臨む原動力は、あのとき、作品と向き合ったひとりひとりの眼差しにあります。心を見つめ合うという作品性が産んだコミュニケーションを変わらず大切に、まずは再会を楽しみたいと思います。

風間太樹(監督)

ドラマの時、応援して下さった皆さんにたくさんの国に連れて行ってもらい、たくさんの人に届く作品に育てて頂きました。そして、ついには映画化です。
楽しんで頂けるようにがんばります。

本間かなみ(プロデューサー)

応援して下さった皆様のおかげで最終回で閉じた豊川のエレベーターがまた開く事になりました。

チェリまほが映画になるなんて本当に夢の様です!感謝しかありません。
映画館でまたドラマチェリまほの世界の皆さんと再会出来るのを楽しみにしております。

豊田悠(原作者)

Thema song & Inserted song

主題歌「心音」

Omoinotake

作詞:福島智朗  作曲:藤井怜央

Omoinotake

恋人と心を通わせ合う過程で胸の中に産まれていった、
穏やかに熱を帯びていく感情を綴ったラブソング。

島根県出身ピアノ・トリオバンド。中学からの同級生が2012年に東京で結成。繊細ながらも感情を揺さぶるヴォーカルと歌詞が「踊れて泣ける」グルーヴを生み出す。渋谷でのストリートライヴで人気を集め、2021年11月に大人気アニメ『ブルーピリオド』OPテーマ「EVERBLUE」でメジャーデビュー。最新曲「心音」が、4月8日公開の映画『チェリまほ THE MOVIE』主題歌に決定している。

挿入歌「Gimme Gimme」

DEEP SQUAD(Sony Music Labels)

作詞:山本成美 作曲:mei YASU 編曲:YASU

deepsquad

作品の世界観に寄り添い主人公のふたりの
ピュアな恋愛観を描いた爽快なポップナンバー

3人組コーラスグループのDEEPが、2019年7月22日に開催されたLDH JAPAN 主催のオーディション『DEEP VOCALIST AUDITION』にて12,000人の中から勝ち抜いた、宇原雄飛(ウハラユウヒ)、杉山亮司(スギヤマリョウジ)、比嘉涼樹(ヒガスズキ)の3人を新たに迎え入れ、ボーカリストによる6人組エンタテインメント集団「DEEP SQUAD」を結成。 1年間の準備期間を経て、2020年7月22日満を持してデジタルシングル「Get With You」でソニー・ミュージックレーベルズよりメジャーデビュー。「DEEP」としての活動時には、日本武道館単独LIVEを成功させる他、GENERATIONS from EXILE TRIBEがカバーをした「SORA~この声が届くまで~」や、20代・30代のカラオケでの人気曲「君じゃない誰かなんて~Tejina~」をはじめとしたヒット曲をリリース。日本を代表するコーラスグループの1組として存在感を示してきた。「DEEP SQUAD」は「DEEP」のDNAを引き継ぎ、LDH JAPANの中でも唯一無二の6人が全員メインボーカルをとるコーラスグループとして日本を代表するハーモニーを武器に新たなステージを駆け上がる!

Production note

vol.1

30歳の誕生日に突然、触れた人の心が読める魔法が使えるようになった文房具会社社員の安達清と、彼のことを思う同期の黒沢優一の関係を描いた豊田悠による漫画「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」。
「人との繋がりや心情にフォーカスする作品がやりたい」と思っていたテレビ東京の本間かなみプロデューサーは、この漫画を読んでドラマ化を企画。冴えないところはあるがその中に愛らしさが溢れる安達役に赤楚衛二、秘めた思いを抱える黒沢役には町田啓太が合うと考え、思いを手紙にしたためてオファーしたという。
2020年10月、当初は同時放送がテレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知の3局だったが、SNSなどで反響が大きくなり、放送中にタイ、台湾、フィリピン、ベトナムでの配信が始まり、現在では200以上の国や地域で見られている。自己肯定感の低かった安達が黒沢と出会うことで一歩前に踏み出す成長の物語は幅広い層に支持され、ギャラクシー賞第58回テレビ部門 奨励賞やマイベストTV賞 第15回グランプリ、台湾KKTV 2020 K劇大賞 年度日本ドラマ大賞など、国内外で多くのテレビ賞受賞を果たす。
そんな社会現象になるほど愛される作品となった「チェリまほ」が2022年4月、映画『チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』となって帰ってくる。その一報は、世界各国を駆け巡った。

vol.2

映画では安達と黒沢の心が通じ合い、仕事に恋に順調で幸せな日々を送る中、安達に転勤の話が舞い込んでからの遠距離恋愛と、未来についてが描かれる。都内のオフィスビル、ドラマで安達が黒沢の気持ちを初めて知ったあのエレベーターのシーンから撮影がスタート。赤楚も特別な思いがあるのか、「エレベーターを見て、ここが居場所だと感じた。安達になれた、戻ってこられた」と初日の心境を語る。この場面は安達の細やかな心境が表情から感じ取れるカットとなり、監督はOKの後で赤楚に「絶妙でた!」と声をかけていた。
一足先に安達1人のシーンを撮影しているエレベーターホールに、次の場面から入る町田啓太が到着。朝から明るいテンションで「久しぶりだな」とつぶやくが、帰ってきた少し照れくさい気持ちを爽やかさで包んでいるようだ。この日は、豊川に勤める六角祐太役の草川拓弥、藤崎希役の佐藤玲や、浦部健吾役の鈴之助、その他の社員たちも集結し、同窓会のような雰囲気に。
次は、安達が資料を持って転ぶシーンを何度も角度を変えて撮影。派手に紙を舞い散らせるのも技術が必要だ。監督の「まずは大げさにやってみて」の言葉を受けコミカルに派手に転ぶ安達の愛らしい姿に、現場では自然と笑いが起こる。

続いて町田がイン。豊川のオフィスに入ると「ああー帰って来たぞ!」と嬉しそうだ。安達と黒沢が目で会話をするような場面からは、恋人同士となった2人の幸せな空気が伝わってくる。ある場面では黒沢の見つめ方に熱がこもりすぎ、監督の「もうちょっと抑えたほうがいいかな」の声に、町田が「そうですよね。会社ですしね」と答える場面も。そんな黒沢の視線を受けた安達は、抑えつつも漏れ出てくるような喜びを見せる。赤楚はそんな自分の演技をモニターでチェックして「ちょっとデレすぎましたかね?」と言っていたが、監督からはOKが。
その後オフィス内は幸せな空気感から一変、転勤を命じられた安達が、黒沢とすれ違っていくシーンに。それまでは自然と目が合っていた2人が、黒沢が見つめる時には安達は部長と話していて、話し終わった安達が見たときには、黒沢はもう六角と外回りに出ようとして背中しか見えない。先のシーンとは対照的に、視線の交わらない2人の切なさが、前のシーンとは対照的だった。

vol.3

日が変わり、都内の神社では安達と黒沢が初詣に出かけるシーンの撮影が行われた。参道を歩きながら会話するシーンは夜、提灯のやわらかな光の中での撮影となり、モニター越しの2人の表情がより繊細に見える。
これから安達と一緒にどう過ごそうか想像する黒沢と、そんな黒沢の言葉を楽しそうに聞く安達。角度を変えて何度も撮影していく中、黒沢らしい表情が見える瞬間があった。1人で妄想してちょっとだけ空回りしている感じがにじみ出た町田の演技に、監督からも「いつもの黒沢っぽさが出ていた」「バッチリ」と声がかかる。その後は安達から見た黒沢のカットに。町田は安達目線のカメラに向かって歩きながら演技をする。このとき赤楚はそっと町田の少し後方を歩き、黒沢の言葉に耳を傾け共に演技していた。カメラには映らないその表情が何とも優しく見えた。

この日は、柘植将人役の浅香航大と綿矢湊役のゆうたろうがイン。神社の境内で安達、黒沢の2人と柘植、湊の2人がばったり出くわし、4人で会話を交わす。途中、黒沢が安達を見て微笑む様子に監督が「ちょっとイタズラっぽすぎるかな」と言うと、町田も「やりすぎちゃった?」と振り返る場面も。段取り、テスト、本番、そして様々な角度からのカットを撮るたび、4人の演技はどんどん自然になり少しずつ違ってくる。甘酒の屋台の会話の途中、台本にはなかった「甘酒、今度作るよ」というセリフが町田から飛び出すと、他の3人からは「え?」と素の反応が出て和気あいあいの雰囲気。また、湊と一緒にいることで楽しそうに笑う柘植につっこむ安達に柘植が肩パンをくらわすシーンでは、いかにも不器用な柘植らしい動きに他の3人から笑いが起こる。この日は小雨がぱらつく瞬間もあったが、シーンの合間にスタッフが準備を終えて撮影を再開するときには、雨雲もどこかに行っていた。撮影に戻った赤楚も「雨が止んだ!?」と嬉しそうにつぶやいた。

vol.4

最終日前日、東京近郊のハウススタジオで、安達の部屋で黒沢と2人で過ごすシーンの撮影が行われた。朝の清々しい空気の中、安達がキッチンでコーヒーを淹れて黒沢に手渡し、ソファでくつろぎながら一息つく。それだけのシーンだが、2人の幸せな空気が伝わってくる。コーヒーをカップに注ぐ段取りでは安達の動きがぎこちなく、監督から「それは安達らしさでぎこちないのかな?」という冗談が飛ぶと、ソファで待っている町田も「ふふふ」と小さく笑い「たぶん俺のせい」と返す。監督は、「安達がこんな風にコーヒーを黒沢のために淹れる日が来るなんて」と感慨深そうだ。ソファで待つ町田は、カメラに映っていないときも幸せすぎてくすぐったいかのような表情を見せる。安達も照れくさいのかソファに座るとき「よいしょ」と小さく言う、その感じが愛らしい。2人がソファでコーヒーを飲むときには、カップを傾けるタイミングが自然と揃っていた。途中、監督から「しっとりしすぎているかも」「強くなりすぎているかも」「大事なシーンだからもう一度」等の指示を受け、町田の演技も変わっていく。安達の「うん」というセリフも、ひとつひとつの意味を間やニュアンスで変えていっているのが印象的だ。

安達の部屋は幸せそうな場面から一転、次はシリアスなシーンに。雨の中、黒沢が安達の元に駆けつけた場面だ。互いを思いやるあまり自分の気持ちを素直な言葉にできなかったことを自覚する、そんなもどかしい気持ちが見えるシーン。安達が濡れた黒沢の髪をなでたり、2人の距離がぐっと近づいたりと、角度や動きを細かく決めながらも感情を込めた演技が求められる。他の場面よりも複雑で繊細さを要するシーンで、スタッフも固唾をのんで見守っている。2人も「5分くらいのシーンなのに10分くらいに感じる」と漏らしていた。監督が「まだ自分に恰好をつけていて、コントロールしようとしている段階でぐじゅぐじゅしている。本当の意味で解放されるのはこの後だから。今日はやっと気持ちを吐露できた段階」と町田に言うと、町田も「難しいけどやってみます」と撮影に臨む。ドラマでは黒沢が引っ張って安達が自己肯定できるように導いていったが、映画では、黒沢が自分にもあった殻を破るという成長も描いていく。

この繊細でシリアスなシーンをもって町田はオールアップ。最後のカット前には町田が「5年くらいかけて撮りたいね」「顔が変わっちゃうけど」と冗談めかし、赤楚も「5年後って33ですよ」と返すやりとりも。ついに終わってしまうという気持ちがそう言わせたのだろうか。撮影後、監督から花束を渡された町田は、「優しい空気の中で撮影できたのは赤楚君がいたから。素敵なチームに関われて、これを糧に頑張っていきたいです。長かったのか短かったのかわからないけど、深い時間を有難うございました」とコメントし、赤楚と自然にハグをしていた。

vol.5

最終日。東京近郊の空き店舗の二階が、転勤先の豊川のオフィスとなっていた。転勤先の社員、楠本役の松尾諭や同僚社員たちとのシーンは夕方までには終了。映画から新キャラクターとして加わった松尾は、この日初めて参加したとは思えないほどの馴染みぶり。現場の空気を自然と明るくしている松尾から、経験の豊かさを感じた。

夕食の休憩を挟み、撮影は安達1人のシーンに。夜のオフィスは薄明りでひっそりし、赤楚も「最後、僕1人ですか……」と寂しそう。最後は、安達が夕暮れに栄養ドリンクを飲み、資料を広げて眠たい目をこすりながら仕事をしているシーンだ。赤楚はカメラ位置や照明を変えている間に監督たちと談笑している時間もあったが、「NGらしいNGってなかったね」「横須賀で撮ったシーンは寒かったですね」と、映画撮影を名残惜しそうに振り返る。
ラストのカットにOKがかかると、赤楚は「やばい……泣きそうで」と言いながら目に涙を浮かべている。「ラスト、眠くて目をこすってるとき、何泣きそうになってたの!」とつっこむ監督もまた泣きそうになる。最後の挨拶で赤楚は、「この作品で様々な経験をさせてもらって、この経験、思い出はこれからも宝物です」と語り、もはや無理に涙をこらえることはなかった。

良い意味での緊張感が張り詰めた瞬間や固唾をのんで全員が見守るような場面もありつつ、どんなときも一体感があり、心地良さが維持されていると感じられた現場だった。『チェリまほ』の映像から流れる他の作品にはない空気感は、こうした現場からも醸し出されているのだろう。

(取材・文 西森路代)

チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい

大ヒット上映中

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